moriの戯言

主にラーメンの食べ歩き及びグルメ関連、稀にファッションとカルチャーを綴る

名店の暖簾わけはスマートな佇まい 中華そば  大勝軒:笹塚

削ぎ落してスマートに整えられた草村イズムの中華そば

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【新宿新線に名店あり】

都営新宿線京王線の入り混じるような、適切な表現ができない新宿新線。
そこになんと草村イズムを注がれた、暖簾分け店ができたと聞けば、足を運ばずにはいられないこの心情。学生時代の最寄り駅には今はなき、梅ヶ丘の大勝軒があった。そこから草村系譜に心血注がれ、永福本店は今や私の中で殿堂入り。
※梅ヶ丘は今はお弟子さんが継がれ、【勝や】と店名を変えて営業中

 

【ひっそりと構える純白の暖簾に胸打たれる】

駅から、とぼとぼ歩きながら、頭の中と舌先は既にあの煮干しのスープで埋め尽くされる。商店街を通り、徒歩3分程度。右手にひっそりと見えてきた白く綺麗な暖簾。
店内はカウンターのみで、清潔感にあふれ、細身の物腰柔らかなご主人が切り盛り。
平日14時前で先客1名。券売機ではなく、口頭注文の後払い。それもまた渋みを増す。
中華麺(中)にワンタン、生卵を注文。永福本店には今は無きワンタンが暖簾分け店には扱いが多いことも、憂いである。

 

【堅実でモダン 懐かしくも新しい】

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5分程度で着丼。本店と違い、表面を覆うラードは影を潜め、見た目からもすっきりした味わい。麺は本店ほど柔らかくなく、程よい触感。おいしい草村の中華麺。ワンタンはまさしく雲を呑む、具が控えめのちゅるっとした味わい。途中からすき焼き風に卵を絡ませ、追ってラー油を入れたりと、複数の選択肢があるのも楽しみの一つだ。ああ、草村翁に感謝しかない。本店の良さを随所に残しつつ、スマートに進化させた、永福系大勝軒であった。大でも問題なく食べれたかもしれない。機会をみて再訪確定。

 

【商店街のある温かみと駅前の賑わい】

商店街のある町は好きだ。それは商店街のある町で育ったから。そして、そこに人は住み着く。愛着がわき、常連となり、代々に受け継がれる。笹塚は駅前にはビルがそびえ、混合したモダンでありクラシックな町の風情を醸し出す。

 

大勝軒 - 笹塚/ラーメン [食べログ]

 

【笹塚 大勝軒

笹塚駅から徒歩3分程度

平日
11:00~15:00
17:30~21:00

定休日

日曜日

※詳細はHP等でご確認ください